萩原留衣の歌です。
少年短歌クラブ
☆お仕事拝見
☆☆
空想の中身でしたらいくらでも答えますのに書き順だなんて 真夜中にスターアトラスひもとけば雨の雫が入口になるキラキラの熱帯魚達が泳ぐ横図鑑に載らない私が歩く
校庭に並んだ影に翼さ描き写真を撮った夏の夕暮れああそうだ父と会わなくなってから使っていない言葉いくつか
ぽかぽかの日にはまるまって文鎮になって幸せじっとおさえる突然に掘り起こされて心配で泣いている土を慰める草
門松の雪からしたるこの水は今冒険に行こうとしてる捨てられた音符拾って歌ってる音楽室の箒とバケツ
水滴の手紙を抱いた草達が日射し郵便局を待ってる
恐竜の天使が空に埋まってる白く輝く背骨を見せてほら足をいれてごらんよ空の中連れていくよと言うみずたまり
珈琲の香りのことなら図書館の物理の本が詳しいでしょうこんな夜は月も楽器になりたくて風に吹かれる欄干になる
屋根にいる猫がくきりと星ひとつもいでよこしてくれましたので